「さださん、あのね」を見て その2

(一つ前の記事から続く)

さださん(さだまさし)の語りって、相手に寄り添おうとしているのがしっかり感じられる。
いつもたくさん「ありがとう」って口にしていて、あたたかくておもしろくて、笑わせてくれる。
語りのリズムも絶妙。

私はいつも、さださんのトークには教わることが多くて、
ひそかに、自分もこのフレーズ、自分のアロマテラピーの講座のときに真似させてもらおう、と思ったり(笑)。
私は何かにつけて「今日はお忙しいなか、どうもありがとうございます」って挨拶することが多いんだけど、
「今日は、大切なお時間を割いてくださってありがとうございます」の方が好きだなぁ、と思って、直後にさっそく使ってみました(笑)
あと、「元気のたね」ってフレーズも好きだな〜。
「励ましたいと思って」とか何とかいうのより謙虚な感じで、すごく上品。

そういえば、最近手にとった鎌田實さん(医師)の著書「がまんしなくていい」にも、さださんをめぐるエピソードが紹介されていた。
鎌田先生はこの中で、さださんのことを「オキシトシンがいっぱいあって、人を幸せにしたいという気持ちが強い男だと思っている」云々と語っている。

オキシトシンっていうのは脳下垂体から分泌されるんだけど、
中枢神経(脳・脊髄)では神経伝達物質として、
末梢の組織ではホルモンとして作用する。

オキシトシンは出産に関わるホルモンとしての働きが有名で、
子宮の収縮を促して出産をスムーズにさせたり、母乳を出しやすくさせたりする作用があるのだが、
スキンシップをしたり、相手の身になって行動したりするときにも分泌されるという。
別名は「愛情ホルモン」。
感染症を予防したり痛みを和らげたりして生きる力を強めるとも言われているそうで、
鎌田先生によると「人を幸せにすることで、めぐりめぐって自分も幸せになれるホルモン」なのだそうだ。

がまんしなくていい