「さださん、あのね」を見て その1

6月に放送されたNHKの番組「さださん、あのね」を録画していたんだけど、
途中まで観てすごくよかったので、家族と一緒に観ようと思ってそのままにしてしまい、
やっと続きを観ました(汗)。

この番組は NHK主催の復興サポートのイベントを公開録画したもの。
大船渡市のホールに集まったお客さん達が、さだまさしさんへの質問や伝えたいことなんかをボードに書き、その中からスタッフがピックアップしたというメッセージが紹介されていました。
さださんがそれに応えておしゃべりをしたり、会場のみなさん方に質問をしたり。
もちろん、歌もうたってくださっていました。

番組のさいごにさださんがしていたお話が、さりげないけど気遣いにあふれていて素敵だったので、ちょっとここに紹介させていただきます。

「えー 今日はほんとにあの、大切な時間をね、
わたしたちのために割いてくだすって本当にありがとうございます。
(中略。さださん、笑いをとってました。)
あの、まぁ、ま、こういうものでもね、えーまぁ退屈しのぎになって、
元気のなにか一つの、元気のたねになっていってくれたらいいなと思って、
一生懸命考えたことであります。
こんなに長くまでおつきあいいただきまして、本当にありがとうございました。」
(さださん、礼。会場、拍手)

「まずは、元気で、
さまざまなことがあってとても元気なんか湧いてこないかもしれないけど、
それでも、ん、むりやりね、
あの 走っていると走っている自分に慣れてきます。
うずくまっているとうずくまる自分になれてきちゃうからね、
一歩でも二歩でも、前に向かって歩いていきたいと思います。
それは僕にも、ん、自分にも言い聞かせていることであります。
長いあいだのお付き合い、ほんとうにありがとう。
どうかお元気で。」

「さださん今日ありがとーー!」
と客席から感謝の声が。
最後にさださんが「道化師のソネット」を聴かせてくださっていました。
この曲、すごくいいよねぇ・・・。
その前の曲は「奇跡」でした。すごい流れ・・・。

歌をはじめ、芸術って自己表現であり、コミュニケーションだなぁって思うんだけど
人が人生を生きやすくするために生まれて、ずっと続いてきたジャンルでもあると思う。
芸術も、医療も、技術も、もともとは多分ひとつのかたまりだったのだろう、とさださんの歌を聴いてあらためて感じました。