いのちの歌、いのちの花

20日に、エレカシのニューシングル「あなたへ」が発売になりました!

曲の主人公の一人称が今回「俺」ではなく「わたし」、
そして、語り口が ですます調。
大河や大地を連想させるかのようにスケールの大きな、いのちと愛の歌だなぁ、と感じました。
個人のいのちだけではなく、連綿としたいのちのつながりも感じます。
宮本さんの声やことば、どっしりとした歌い方が、五臓六腑にずしんとくるかのよう。

この曲を聴いていると、歌詞に出てくる「花束」について思い巡らせてしまいます。
エレカシの曲って、「花」が結構出てきますよね。「悲しみの果て」とか「シグナル」とか。
私は吉井和哉ファンでもあるのですが、吉井さんの曲の歌詞の中でも「花」は印象的です。私は”FLOWER”という曲が大好きなのですが、この曲も いのちや そのかけがえのなさ、人と人とのつながりを歌っていると感じます。

宮本さんの歌に出てくる花は、私のイメージでは凛とした一重の白い花。園芸種ではなく、野生の。今回の「花束」に関してはまた違うイメージで、それは色とりどりの花々なのですが。
一方で吉井さんの歌に出てくる花はゴージャスで血のように赤い色をした切り花のイメージ。茎の切り口から血がどくどくと流れ出しているような。
他のリスナーのみなさんは、彼らの歌う花にどんなイメージを持っているのかなぁ、と思ったりもします。

宮本さんが歌う「花束」。やるせないような気持ちや一見マイナスにしか思えないような経験も、いつかそんな「花束」になるのだと考えられるなら、それらがココロの中で書き換えられて、かけがえのないレッスンみたいだった、と思えるようになるのかもしれない。

限定盤のCDはDVD付きで、”復活の野音”ライブの様子が、全てではありませんが収められています。

あなたへ(初回限定盤)(DVD付)

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あなたへ

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