矢野さんと清志郎さんが歌う「ひとつだけ」

ふたつ前の記事で、アルバム『矢野顕子忌野清志郎を歌う』の感想を書いたのですが、このアルバム、聴けば聴くほどしみるというか、ほんとうにすごい作品だと思います。

最後の曲は、矢野さんと清志郎さんのデュエットによる「ひとつだけ」という作品で、2006年に録音されたそう。オリジナルは矢野さんのアルバム『ごはんができたよ』の一曲目に収録されています。超名盤だと思います。表題曲「ごはんができたよ」をはじめ「TONG POO」「青い山脈 」といったカバー曲など密度の高い曲ぞろいです。いや、矢野さんの曲、みんな密度濃いか。
やさしくて勇ましい矢野さんの曲たち、大好きです。

ごはんができたよ

ごはんができたよ

矢野さんと清志郎さんのお二人が歌う「ひとつだけ」は、矢野さんとニッポンのすごいミュージシャンのデュエットが堪能できるアルバム『はじめてのやのあきこ』にも収録されています。矢野さん×小田和正とか、矢野さん×井上陽水、矢野さん×槇原敬之など、えっ?豪華すぎるんだけど!! と思わずにはいられない夢のような組み合わせによる歌が聴けます。

この「ひとつだけ」という曲の主人公は、ほしいものはたくさんあるけれど、今、ほしいものはただひとつだけと気付いた、と語っているんだけど、それは何かというと“あなたの心の扉を開く鍵”。オリジナルバージョンだと矢野さんはその扉を「白い扉」と歌っているのだけど、キヨシロウさんは「黒い扉」って歌っていて、それを聴く度に「ふふっ、黒い扉かぁ〜!ロックだなー!」と感じて笑ってしまいます。あとキヨシロウさんの吹くハーモニカの音色や、2番でなにげに「ベイベ〜」と歌っているところなどもすごく素敵です。

↓48秒ごろから、キヨシロウさんと矢野さんのデュエットの映像が見られます。
(こちらでは「扉」の歌詞のところは矢野さんが歌っています。)