聴いてます!!

エレカシのニューアルバムの中の一曲「穴があったら入いりたい」が脳内でかかりっぱなし!(なんだかよしもとばななさんのエッセイ風の書き出しになってしまった)
ユーモラスなこの曲、妙にくせになる。そして「入いりたい」の送り仮名も、見慣れてくると、こちらの方が正しくて素敵な表記のように思えてくる。不思議と(笑)。こっちの送り仮名の方が、リズムを感じるような気がするし。
全国のエレカシ大好きな人達が、それぞれの場所でこの曲を口ずさんでいるんだろうと想像すると何だか笑えるし、楽しい気分になります。

それから、私は特に繰り返し、アルバムラスト曲の「飛べない俺」を聴いています。
これも祈りの曲で、一曲目の「我が祈り」と対になっているのだと思いました。全てを手に入れたい「俺」は、「飛べない俺」でもあるんだ...。
エレカシの曲に出てくる「俺」は、宮本さんの想いとか生きていく姿勢を強く反映していると思うけれど、ここ数年の楽曲は、色濃く反映しているものの、作品中の「俺」は、宮本さんの分身でありながら、世間一般に生活している「私」でもあり「あなた」でもあり、宮本さん語でいうところのエブリバディなんだな、エブリバディの物語を、宮本さんが歌の代表として歌ってくれているんだな、と感じます。
この曲、すごく神々しい。個人的に、聴いているときの気分は 「Amazing Grace」 を耳にした時の気持ちに似てる。祈り、希望に手を伸ばし歩いていく謙虚なひとの姿を感じます。この曲の主人公は、自分はたいしたことない、と実際はどうあれ、自覚しているのだろうな、と。「地元のダンナ」のように。でも、自分はたいしたことない、と思ってない輩は、実際には大したことないんじゃないかと。
この曲を聴いていたら大澤誉志幸さんの「ここより永遠に」も聴きたくなり、久しぶりに聴きました。この作品も、祈りの曲...。聴くと、一人のひとの中にある愚かさや崇高さについて、思い巡らせてしまいます。