甘えVS.甘え

少し前のこと、朝日新聞夕刊のコラムに目がとまった。
いろいろ本も出しているというお坊さんによる文章だが、その方のお名前は失礼ながら記憶できていないので書けず。
著者の友人(知人だったかも?)のある漫画家さんは、ある時、宅急便が来るからという理由で、一ヶ月前からしていた約束を相手からキャンセルされたのだという。読んだ私も、これはショックだろうな、と思った。それとも相手に余程の事情があったのか。著者も同様の経験があると述べていた。私にもあるが、そんな経験しているひと、案外多いのか?
私は、この「宅急便くるからキャンセル」話をうちの小学生の息子に話し、「ショックだよねぇ」と同意を求めようとしたところ、
息子は「しょうがないんじゃな〜い」とのんきそうに答えた。のみこめるのか。彼がいつも立ち直りが早く、あっけらかんとしている理由が少しわかった気がした。
著者はこのコラムの中で、自分を優先してほしいという甘えが、こころが揺れてしまう原因であるというような分析をしていた。その内容に、私も納得がいくな〜、と思った。自分はもっと尊重されていいはずなのにどうして?という気持ちだろう。
一方で、このケースでは、キャンセルする側にも、相手はきっと大目にみて許してくれるだろう、という甘えがあるように思える。お互いに甘えている、という状況は、案外多いのかもしれない。
私も、身内からもらったお祝いのお返しなどは遅れがちなので、気をつけないと、と思う。