いつかっていつなのだ

「あぁ、部屋を片付けたい」
「部屋をキレイにしたいっ!!」
いつも呟いている私の台詞は、もううわごとみたいになっている。

何かのエッセイで、よしもとばななさんが確かこう言っていた。
「本当にやせたいのなら、もうやせているはずだ」
(自分の記憶に基づいているので、一字一句こうじゃないかもしれないけど、
そういった内容)
あああぁぁ〜っっっ!!!
本当にそうだ。


片付けたい、片付けたいといいながら、
中途半端に片付けるだけでその場をしのぎ、
いつかそのうちホントに片付けようと思ってしまっている。
でも、いつかっていつなのか。
自分に、明日がこない可能性だってあるってこと、
普段は忘れてしまっている。

私は、「いつか」という言葉に、
遠いはるかな、ロマンチックな雰囲気を感じることをいいことに(?)、
自分の抱えていることを先延ばしにする際、便利に使ってしまっている。
他に、「今度」「そのうち」も危険ワードだ。

なんてことを台所で考えていたら、息子がつつつ〜っとやって来て、
傍らの手作りチョコレートのキットを指して、
「これ、いつ作る?」という。
「また今度だね」(ん?...うわあぁぁ〜〜〜っ、また言っちゃったよ〜〜!!)
「おかあさんの『今度』って、結構長いんだよね」
子供はよく見ている。