野音の「東京の空」

この秋は、エレカシのツアーには参戦できなかったけれど、
ありがたいことに昨日は、野音でのライブにいくことができた。
行きの電車で読むための本を選ぶのも、楽しみのひとつ。
エレカシには「○○男」というタイトルの作品がたくさんあることにちなんで、
短編「笑い男」が入っているサリンジャーの短編集『ナイン・ストーリーズ』にした。

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

ナイン・ストーリーズ

ナイン・ストーリーズ


全体を通しての印象は、すごくエネルギッシュでエモーショナルなライブだった。
宮本さんの歌とパフォーマンスからは、若いっていうよりも、このひと若者では?と思うようなレベルのエネルギーを感じた。
今回は「東京の空」が聴けたことが一番うれしかった。
ずっとライブで聴きたかった曲。
夕暮れの東京の、野音の空の下で聴けたことがうれしかった。

ジャッ・ジャージャジャッ!
ジャッ・ジャージャジャッ!

うぅっ、激渋だ。
このリフのあとのタメがすっごくカッコイイ。
宮本さんは、ワンフレーズ弾くごとにギターの弦から右手をサッと離し、
その右手を空を切るようにして斜め上、肩先の方へ素早く持っていき、
タメのところでポーズを決めていた。魅せるなぁ。
私も帰りに、ひと気のない駐車場にてエアギターを手に真似(笑)

「東京の空」は10分を超える大曲だけど、全く長いと感じなかった。
あぁ、この曲よ、まだまだ終わらないで、と無理な願いを持ちつつ聴いていた。
時間は時に伸び縮みするように感じられるっていうけど、本当に。



東京の空

東京の空