言い換えてみる

認知症」という呼び名が、「痴呆症」に代わって使われるようになってから10年経つそうだ。
 (11/9付の朝日新聞生活面より)
今、介護の現場では「徘徊」という言葉も言いかえられないか、模索する動きがあるのだそう。
「徘徊」ではなく「ひとり歩き」「外出」「お出かけ」「お散歩」などに。
相手への気遣いが感じられる言葉を使った方がいいよね、ちゃんと意味が通じれば、と思う。

昨日は、たまたまラジオで、
「おひとりさま」で行動することを「ソロ活動」と言い換えてみるっていう話題を耳にした。
最近発売された、とある雑誌の最新号(誌名は聞き流してしまったのでわからず)に、
そういう内容の記事が載っているらしい。
言い換えの例も紹介されていたんだけど、
例えば「おひとりさまで富士登山」を「ソロ活動で富士登山」と言ってみる、とか。
「おひとりさま」という言葉に、私はちょっと自虐的な印象をうけるんだけど(「さま」って所で)、
「ソロ活動」というと、「おひとりさま」が自虐を突き抜けて次のステージに入ったような
強さや明るさを感じるなぁ。
一人でカラオケに行ったり食事に行ったりすることも、
「ソロ活動」というと、なんかカッコイイ。
どんな言葉を使うかで、意識も変わってくるものだ。
こういう言葉遊びは、毎日を生きやすくさせてくれるような、楽しい発明だな、と思う。